2015年3月29日日曜日

『ないしょのつぼみ ~あたしのカラダ・あいつのココロ~』を購入しました

ないしょのつぼみ~あたしのカラダ・あいつのココロ~ (小学館ジュニア文庫 や 4-5)
ないしょのつぼみ~あたしのカラダ・あいつのココロ~ (小学館ジュニア文庫 や 4-5)

シリーズ100万部突破ですってよ。ないしょのつぼみシリーズの1~8とめばえの9巻分で100万部ということかな。一番売れたであろう1巻は何万部売れたんだろう。

本作は基本、つぼみ視点の一人称で、話によっては友だちの視点での一人称になるのだけど、太字になっている箇所は浦野視点になっており、それは誰が視点の話でも変わらなかった。8話で一部、浦野視点なのに太字になってない箇所があるけど、間違いなんだろうか? 分かりにくかったのだけど。ただ、誰の視点か分からないようにわざと書いてるようにも読み取れるので間違いじゃないのかもしれない。

オリジナルエピソードについては、悪くはないのだけど、やけに哲学的な話題で、コメディ色のある本作では少し浮いていた印象。そのエピソードで登場したオリキャラもやけに意味深に登場する割には、その後ほとんど登場せず。主人公二人の秘密を唯一知るという重要そうな人物になったのだから、もう少し活かしてほしかったなとは思った。

なお、オリジナルエピソードがあるといっても、ほとんどは原作に忠実。前作では大事な部分が改変(というより、曖昧に)されてたけど、今回はそんなこともなかった。たまに変なところが変わってるのもあったけど。例えば、摩耶がブラジャーをつけはじめた時期が、コミックスのほうでは冬休み(小学4年生)だったのに、本作では春合宿の後(小学5年生)となっている。春合宿でブラジャーをしていることに気付かなかったのはおかしいとでも思ったんだろうか。
後、父親からもらう映画のチケット。コミックスでは「4枚あるからお父さんと2回…。」と言ってからつぼみが「ありがとーっ! みんなで行くねっっ!!」と言う場面だけど、本作では最初から父親が「四枚あるから、お友だちと行ってきなさい」と言って渡していた。まあでも、ここは自分もマンガ読んでる時に「何で父親と同じ映画二回も見に行かなきゃいけないんだよ!」と思ったので、こっちのほうが自然な気はする。

でも、何より一番の改変は家庭教師撃退の話。その時のつぼみだけど、原作では心もつぼみ本人だったのにたいし、本作では心は浦野になってた。まあ、このほうが浦野は摩耶のことが好きなのではないかと思わせられるからかな。

ところで、なぜ第十二話のサブタイが『十二月二十四日』なのだろう。12月24日の話じゃないのだけど……。このサブタイにした理由が全く分からない。

それと、後書きで初めて知ったけど、登場人物の名前はギリシャ神話の神さまからとったらしい。そのあたり、全然詳しくないから分からなかった。イリスぐらいなら確かに聞いたことあるような気がする。

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