2015年11月8日日曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第44話

ちゃお 2015年 12 月号 [雑誌]
ちゃお 2015年 12 月号 [雑誌]
ちゃお12月号発売♪ - やぶうち優のハジさらしな日記

今回もネタバレありの感想エントリーです。
ネタバレなので、白文字にしてます。見たいかたは、マウスをドラッグするか、Ctrl+Aで見れます。
[ネタバレ表示]というボタンが表示されている方は、そのボタンをクリックすると見れます。
「CCちゃんの前から消えてくれないかな」とカノンに告げた村崎さん。そのつづき。
そこでカノンは一言、「何言ってるんですか…? 心音はボクがいないとダメなのに…?」
そういうこと言っちゃいますか。一人でドイツ行ってがんばってきたというのに……。

そんなカノンにたいして、村崎さんは「キミのほうこそ CCちゃんがいないとダメなんじゃないの?」と。
まあ、心音がいなけりゃカノンにもなれないわけだしね……。
つづけて、「じゃあさ奏四くん キミは音楽活動をしないCCちゃんといっしょにいたいって思う?」と村崎さん。
カノンは「音楽活動をしない心音なんて考えられません」と答えると、「でもCCちゃんは音楽活動をしないキミといっしょにいたいって思うかな?」「…もう“カノン”になれなくなってしまったキミと…」と村崎さん。
うーん。質問の真意がわからない。心音は奏四のことをカノンになる前から好きだったわけだし、やっぱり一緒にいたいと思うんだけど。
「…まあ2人してやめちゃって“フツーの中学生”になるのも悪くないとは思うけどさ そのほうがキミのためかもしれないし☆」
「いや~っ でもここでCCちゃんの才能を埋もれさせちゃうのはもったいない!」「じつにもったいないな~っ★」
まどろっこしいなぁ。わざと挑発させてるようにしか思えないのだけど、どうなんろう?

カノンとしては、(心音だって オレがそばにいたほうが 今までどおりこれからも 安心して作詞作曲できるだろ…!!)とのこと。
うーん……。その考えは、それはそれでどうかと思うけど……。

一方、心音は徹夜で新曲『サヨナラも言わずに』のデモを完成させたよう。
朝からテンション舞い上がる心音ですが、チョコ食べながら徹夜したせいで、おでこに大きいニキビができてしまったよう。
(…恥ずかしい …こんなワタシ…)とのことだけど、ニキビぐらいでそんな恥ずかしがらなくてもなぁ。それより、徹夜でできたクマのほうが恥ずかしい気が……。

そして登校時間。
いつものようにキャーキャー言われる奏四とそれを眺める心音。この二人は最終回になっても校内ではほぼ交流しないままなのだろうか。
心音いわく、最近の奏四は(ぐっとオトナっぽくなってフェロモンでまくりのような…)だそうです。どっからフェロモンでてるんだ。
そう思った途端(というより、もしかしたら声にだしてたのかも? よく分からないけど心音が「耳」とつぶやいてる)、心音のほうをむく奏四。「コッチ見た!」って一緒に音楽活動している相手に思う言葉じゃないよなぁ……。
かと思えばすぐに、心音から目をそらす奏四。それを見ていつもどおりとほっと一安心する心音。目をそらすほうが安心するのか。

心音としては時々、(奏四きゅんがカノンだってコトや ワタシのコトを好きって言ってくれたコトが 本当は全部 夢なんじゃないかって…――)と不安になるそうです。それだけ幸せな日々を送ってるってことなんでしょうね。作中では、半年ほどしかたってませんし。

授業中。村崎さんの言っていた言葉を思い出す奏四。
(…「消える」って どんなふうに…?)(学校でもこうして“奏四”として会うなってこと か…?)(…ありえない だろ…――)
確かに、普段は普通の(少し特殊だけど)男の子として生活してるわけだから、急にいなくなるとかそうそうできそうにないですよね。村崎さんが何を思って発言したのか自分もよくわかりません。

そして、気もちも視線も心音にむかう奏四。
(正直心音の才能にすごく嫉妬してるくせに それでも そんな心音を理解できて支えられるのはオレしかいない って思う)
(…それがオレの存在理由だから そのためならなんだってする って誓ったんだから…――)
なんでもするなんていつどこで誓ったっけ? と一瞬思ってしまった。1話で言ってたんだった。

放課後、心音の招集でカラオケルームに集まる心音と奏四と幸田さん。みらのはソネットの活動で忙しいため来れなかったそうです。
「新曲ができたので聴いてほしいです…!!」と心音。
初耳と奏四と、「お! 例の失恋の曲…!?」と知ってる口ぶりの幸田さん。
「幸田さんは知ってたの?」という奏四からの質問に思わず、「あ! …ああ いやまあちょっと…」と、気まずい様子。その反応、逆に怪しいぞ。

そうして、歌い出す心音。

♪ずっといっしょにいたかった♪
♪もっと話がしたかった♪
♪つぎの春が来る前 キミは♪
♪ワタシの前から 姿を消した♪
♪嫌われたんじゃないかって 捨てられたんじゃないかって♪
♪1人泣いた日もあったけど♪
♪きっとキミなら 終わりの時は♪
♪きちんなそう言うはずだから♪
♪サヨナラも言わずに 黙って行った♪
♪それがキミのやさしさなら♪
♪サヨナラも言わずに 黙って行った♪
♪それは キミからのメッセージ♪
♪それが キミからの♪
♪最後の メッセージ…♪

幸田さん、口を開けてあんぐりです。「今までにない歌詞と今までにないメロディライン 切なさの中にもあたたかさと前向きな気もちがちゃんとある…!!」と、べた褒めです。確かに、いい詩ですね。
一方、「…奏四くんはどーですか?」と心音が奏四に尋ねると、奏四は大量の涙を流していることが発覚。レミの失恋曲を聴いて引いてた奏四だとは思えないですね(あの時は、心音はボロボロ泣いてましたが)。
さて、どうも奏四としては歌に感動したのが直接泣いた原因ではないようで、自分がいないとダメだと思っていたのに、あっさり1人で曲を作ってしまったから泣いていたようです。何その、娘の成長に気づいた父親のような思いは……。

その後、さっそく歌ってみようとする奏四。
(…たぶんこれが“カノン”の最後の曲になる…)と思いながら…。

♪ずっといっしょにいたかった♪
…きっとキミなら 終わりの時は♪
♪きちんとそう言うはずだから♪

なんだか奏四が必死なのが伝わってきます。心音と幸田さんの表情も不安げです。
サビのいちばん大事なフレーズが歌えないとのこと。
これは辛い。

途端、マイクを置いて走り去る奏四。追いかける心音。
奏四に追いついて、「…いつかは 言わなきゃ… って思ってた……」と奏四が言った後に心音が一言。
「…キー 下げますか…?」
この発言はつらいですね。相手の気もちに答えられないから、相手がレベルを下げると譲歩する発言(ちょっと違うけど)。
奏四も思わず、「それじゃ心音が最初にやりたいと思った曲調じゃなくなるだろ…!!」と心音にあたる。
歳を重ねていくってそういうことなんだろうね。残酷だ……。
(生まれて初めて 自分の姿や声が男らしくなっていくのを 呪わしいと思った――)
自分もそれはすごい分かる。そもそも自分の場合は、身長は女性の平均身長と同じぐらい低いのに、顔がおっさん化していくという。髪は後退していくのに、体毛やヒゲは濃くなっていくという……。

そして、(心音はそれでもオレといっしょにいてくれるだろう“フツーのカレカノ”として…)と奏四。
この言い方じゃあ、心音が譲歩して奏四と付き合っていくような言い方だけど、心音は男としての奏四も十分好きなんだよなぁ。もしかして、奏四は、カノンである奏四のことを心音は好きと思っているのだろうか。

ただ、奏四としては「…ボクは心音が作る歌とそれを作る心音が好きなんだ…!」とのことで、「心音が作りだす“カノン”をいつも…恥ずかしいと思いながらも楽しみにしてたんだ」といい、「だから…“カノン”が終わるなんて…」「“カノン”が消えるなんてイヤだ…!!」とのこと。
奏四、というより、カノンとしてはそれは死に等しいからね。奏四としては、寿命が少ないといわれてるようなものかもしれない。

たいして心音は、「だいじょうぶ! 消えたりしないデス!!」と奏四に伝える。
「みらのさんがいつも言ってますよね? ワタシたちはファンがいてこその存在だって…!」
「ファンが1人もいなくなれば“カノン”だって“CC”だって消える… …つまり」
「ワタシが一生カノンのファンでいるかぎり カノンはずっと消えないデス…!!」
なんだか、すごくいい言葉ですね。ところでこれは、カノンがいなくなるということを心音は受け止めてるわけだけど、その場合、心音はどうしようと思っているのだろうか。

そうして、奏四は「…ごめん… 恥ずかしいとこ見せちゃったね…」と一言。その言葉で表情が明るくなる心音。
すると心音は前髪をあげて、「じつはワタシも今日 オデコにこ~んなおっきなニキビが…!! はずかしーっっ」と。
思わずそれを見て笑う奏四。この心音の行動は、すごくイイですね。

そして、奏四は心音に近づいて、「…ホントに恥ずかしいね」と一言。心音は「あっ…! そんな近くで見ないでくだ… は…恥ずかしいからッ…」と。その言葉のほうが恥ずかしいイメージがわきます。
そこで奏四は「じゃあ見えないようにしてあげるよ…」と言うと、オデコにキス。つづけて、心音の唇にキス。
ロマンチックな場面……なのだけど、ニキビにキスされてから口にキスされたくはないなぁ……。

その後、「だれかに見られたら…」という心音にたいし、「だいじょうぶ だれもいないよ」と奏四。どんだけ人通り少ないんだこの場所は(多分、前にカノンの姿で心音を抱きしめたのと同じ場所)。
そしてあらためて、「…『サヨナラも言わずに』いい曲だね」と伝える奏四。「…完成するの… …楽しみにしてる…」と少し他人事のような言い方。
心音は「…ハイ! がんばりましょー!!」と言ってるけど。

そして帰ろうとする、奏四。その後すぐに振り返って、「………だいすき…」と奏四。情景から考えて「さよなら」なんですけどね。
予想外の反応に心音も慌てながら「ワタシもだいすきでぇ~す」と伝える。

『それがワタシが奏四くんと交わした最後の会話でした――』

という言葉で次回につづく。次回が最終回っぽい終わり方だけど、次回が最終回という煽りはなし。
まあ、多分、9巻に収録されるのが今回の話までだろうし、来月で終わりっていうことは多分ないよなぁ。キリよく後3回の3月号で終わりだと予想しておく。

これはやぶうち優先生によくある、数年後というパターンかなぁ(参考:やぶうち優先生の最終話が○年後という展開の漫画まとめ | yuuの少女少年FANブログ)。