2014年2月8日土曜日

小説版『ドラマ ドーリィ♪カノン~カノン誕生~』を購入しました

ドラマ ドーリィ♪カノン カノン誕生 (小学館ジュニア文庫)
ドラマ ドーリィ♪カノン カノン誕生 (小学館ジュニア文庫)

発売から少し遅れましたが購入して読みました。
挿絵はやぶうち優先生。絵柄はドラマ版ではなく、原作のキャラクターデザインと同じ。レミの挿絵はなかったけど、レミの挿絵があればやっぱり原作の絵なんだろか・・・。ドラマ版の雰囲気とかけ離れていると思うのだけど。

以下、感想、またはツッコミ。

心音曰く、『実は私、子供の頃から「曲作り」が趣味なのです。』とのこと。
まだ子供だろ!! と思わずツッコミそうになったのだけれども、本人は大人の仲間入りと思っているのだろうか。自分は、自分が大人になったと思えたのが何歳ぐらいだったのか覚えてない。少なくとも、18歳の時には子供と思っていたのだけれども。なんだかんだで、やっぱり20歳からかなぁ。法的にそうだし。

レミは『十二歳の時に作った曲が、動画投稿サイトで話題になり、プロデビューしてからというもの、日本を代表するトップアーティストなのです。』という記述が少し気になった。なんだか今は十二歳じゃないような書き方。原作では十二歳で心音と同い年なのだけれども。もしかして、ドラマ内では少し年上という設定なのだろうか。確かに、ドラマを見てみると心音や奏四とくらべてレミは大人びているような気はするけれども。

それと、奏四がカノンの姿に着替えさせられている時の心境。『一部の国の民族衣装を除いて、「男性はスカートをはかない」というのは、万国共通の常識じゃなかったのか?』について。確かに、メンズ・スカートという言葉があるように、最近は男性でもファッションとして履く人も少数いるとはいえ、まだまだ認知されてないしね。まあ、それ以前に着せられているスカートはあきらか女の子ものですが。
そして、着替えさせられている時の心境がやけに長いような気がするのも気になった。マンガでは、着替えている場面がなく、「なにさせやがるコノヤロウ…!!」となるのだけれども、着替えさせられている間に分かるだろ! というツッコミがあるため着替えさせられている心境を長々と書いたのだろか。逆に違和感を感じた。

後、奏四と心音が屋上に行った場面。『奏四くんは転がっていたバスケットボールを手に取り、もてあそび始めました。』とあるけど、なんで屋上にバスケットボールがあるんだよ。誰だそんなところでバスケットボールを使って遊んでた奴らは! 落ちたら危ないだろ!

この小説では心音や奏四の視点だけではなく、レミ視点の話もあり、そこでレミの心境なども語られている。ドラマではなぜ『消えるのはカノン』というコメントをしたり、ライブにあがらせたりしたのか本当のところは分からなかったわけですが、この小説だと分かるかもしれない。と思ったら、『消えるのはカノン』とコメントしたことについては、『気が付くと私は、コメント欄に文字を打ち込んでいた。』『自分のしたことが、ちょっと信じられない』とあり、ライブにあげたことについては『カノンがステージから逃げ出すことだって、最初からわかっていた。こうなることをすべてわかった上で、私はカノンをライブに招待し、ステージに上げたのだ。』『けど、どうしてそんなことをしたのかは、自分でもわからない。』と書いてあった。まあ、結局どっちも本人もなぜそんなことしたか分かってないらしい・・・。
ところで、原作では名前がなく、ドラマではそこそこ台詞もあったレミのマネージャーの田島さん。もっとこう、音楽に関連した名前にできなかったものかと。

そして幸田さんがカノン動画を勝手にアップロードしたと知った時の奏四の心境。『人の動画、勝手に投稿するとか、それ犯罪だろ!?』『悪気がないとはいえ、これは場合によっては訴えられるぞ。』とのこと。まあ、そりゃそう思いますよね。Twitterをやったら、確実にバカッターと呼ばれるようなツイートや写真を投稿して炎上するような人だと思います。

何気にショックだったのがレミが心音と奏四のもとにやってきた時の第一声が、『「こんにちは」』と書かれていること。「こんにちゎ」じゃなかったのかよ! これは、改悪だ!!
とはいっても、レミはとくに原作とはかけ離れたキャラに見えるのでこの変更もいたし方ありません。もう少し原作に忠実だったら、レミ視点の話はすべて小文字言葉になっていたかもしれませんね。もしそうなったら、かなり読みにくいと思いますが。

後、あれ? と思ったのが、『レミはテーブルの上の作曲ノートを手に取った。』という記述。ドラマ版では、音符が書かれた切り取った紙を手に取るという場面なのだけれども。とはいっても、流れでいえば小説版の記述のほうが断然自然です。ドラマ版では音符の書かれた切れ端を手にとって、「これ……、楽譜?」なんていうもんだから、「楽譜じゃねーよ!」とツッコミたくなりました。そもそもなんでドラマ版では、作曲ノートを手に取るような流れにしなかったんだろう。不思議でしかたがない。

そして、レミのライブに行くときにカノンの姿になった奏四(カノン)が「何か、すごいね……。この前と全然違う顔になった……」というと、心音が一言。
「女の子は、着る服や髪型やメイクで、いくらでも変身できるです!」
いやいや、女の子じゃないから! と、突っ込まざるを得ませんでした。まあ、天然なキャラだし仕方ないですね。

後、終わり方(ドラマの3話まで)が原作一巻と似たように、カノンがスカウトされる終わり方。意識したんだろうか。

2巻はいつごろ発売になるのだろうか。2巻も挿絵が楽しみだ。

2014年2月5日水曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第23話

ちゃお 2014年 03月号 [雑誌]
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ちゃお3月号発売! - やぶうち優のハジさらしな日記

余談ですが、自分は通報されないようにネット書店で購入してます。

今回は巷で話題の『まんが家セット』。付録のメインのイラストがドーリィ♪カノンなので、この付録についての記事にはドーリィカノンのイラストが見れるという。
コミックナタリー - ちゃおっ娘も付録でマンガ家になっちゃお!トレース台も
まんが家セット:豪華すぎる付録が今度は「ちゃお」に ライトボックスで写し描きも - MANTANWEB(まんたんウェブ)
「ちゃお」3月号の付録に、トレース台付き“マンガ家セット” 2/3に550円で発売 - はてなブックマークニュース
『なかよし』の付録が話題だったみたいですしね。

それはともかく、今回もネタバレありの感想エントリーです。ただ、今後は少し控えめにしていこうと思います。
ネタバレなので、白文字にしてます。見たいかたは、マウスをドラッグするか、Ctrl+Aで見れます。
[ネタバレ表示]というボタンが表示されている方は、そのボタンをクリックしたら見れます。
前回、新キャラのみらのから握手をもとめられると、「いっしょにがんばろっ!! アタシとカノン2人のユニット…!!」と伝えられたところで終わりましたが、今回はそのつづき。
よくよく考えたら、レミだって最初は自分で作詞作曲させてもらえなかったということは知ってるのだから、こういう展開はある程度予想できたよね(予想できなかった自分がいうのもなんですが)。

そして、パンツが見えそうで見えない角度で描かれたみらのの手は握手しているというよりも、カノンの腕をつかんでいるように見える。それとも、本当にそういうつもりで描かれているのだろうか。

というわけで村崎さんが遅れて「カノンちゃんにはみらのの作った曲を歌ってもらおうと思ってるんだよね」と説明。困惑するカノンにたいし、「みらのさん曲作れるデスか――!!」と驚きの表情。いや、そこ感心してる場合じゃないですよ。
もちろん、心音と一緒にやりたいカノンとしては「でも… じゃあ心音は…」と一言。心音と言っちゃってるけどいいのだろうか。まあ、そこまで問題があるわけでもないか。
そこで今度は村崎さんがみらのに対して状況説明。
「カノンちゃんは今までどおり CCちゃんとやりたいみたいなんだ」「だから…」
と、そこで「まってください!!」と割って入るみらの。「"オーディション"してくださいっっ!!」「どっちがカノンとのユニットにふさわしいか…!!」と申し立てるみらの。
相変わらず心音の驚いた顔(特にダイヤの形の口)が面白いのだけれども、それにしても果たして村崎さんは「だから」の後に何を言おうとしていたのだろうかと。
そうしてみらのが上記のように言った後に、小さく村崎さんの横顔が描かれ、その後に「なるほどー それはいい考えだ!」と村崎さん。「じゃあ 早速来週オーディションさせてもらうよ!」とも。
ん? これももしかして計算通りか? 先ほどの「だから」の後同じことを言おうとしていたような気がする。

するとカノンが一言。
「みらのさんと組む気はありません」と断言。立ち姿といい、この言葉といい、どこかかっこいい。
そして、「…なので 心音…CCが負けたら その時点でプロデビューはあきらめます」と続けるカノン。ここでは心音をCCと訂正し直すのか。
以下、この時の村崎さんの反応とみらのの反応。
「え」「ちょ… まっ…」

ただ、「CCがみらのさんに 負けるわけないから…!」とも断言。パートナーになろうとしてる人間にそうまで言われちゃ、みらのも黙っちゃいられません。
そうして、「うらやましいなっ そんなにCCちゃんが信頼されてるなんて!」と笑顔で言うみらの。あれ? 予想と違う反応。「絶対CCちゃんに負けない いいパートナーになるから… だからカノンちゃん! アタシのことも好きになってねっ!」とのことだ。
これにはあっけにとられるカノン。見た目、気の強そうなキャラですが、いい子ですね。笑顔の裏にはなにかありそうですが。

数日後、この日の出来事を幸田さんに報告する心音と奏四。
「どんなオーディションかもわからないのに 勝てるかどーかなんてわからないでぇ~す!!」と言いながら、カラオケルームのソファの上でじたばた。壁には『ソファにのぼらないで』というポスターが。いやでも、自分専用の部屋になったんだっけか(ならなんでこんなポスターが貼ってあるんだという話だけど)。
そうして幸田さんから一言。
「オーディションは勝ち負けじゃない! キミたちがお互いを強く思う心があれば きっと…!!」
『きっと』なんだよと突っ込みたいところですが、なんだか邪道な気がするのでやめておきます。

その言葉を聞いてお互い見つめ合う心音と奏四。『…お互いを 思う… ココロ…?』。そうして赤くなって顔を反対方向に向ける二人。コマには『かあぁぁ・・・』という文字。
それはともかく、それを見ていた幸田さんの心境が(うわぁ 分かっていいなあ)というもの。ん? 高校生だよねこの人・・・。幸田さんというより、やぶうち優先生の心境な気もするのだけれども(失礼)。

カラオケルームではテレビをつけていたのか、カラオケボックスの映像か分かりませんが、画面からは歌番組らしきものが流されており、ちょうどニューアルバムをリリースしたソネットが登場。曲名は「♮(ナチュラル)でなんていられない」。
「♪♮でなんて いられない♪」「♪♯に上を目指したい♪」
ちなみに、♮とはシャープやフラットの機能を解除する記号のようです(参考:ナチュラル (記号) - Wikipedia)。シャープは半音高く。今までにないラテン・ロック調の曲だそうです。
ただ、踊ってる女の子達が描かれているのだけれども、みらのがどこにいるのか分からない。と思ったら、後ろのほうの隅で踊っているようです。全然目立ってません。よく心音はこんな目立たない場所にいる人の名前を知ってたな。少なくとも自分はAKB48を14人も分かりません。
と思ったけど、中学1年生の女の子なら分かるのかな。自分も中学生の時はモーニング娘。の名前を全員言えたし。

まあ、目立たない場所にいるぐらいなので奏四としては、「…こんな アイドルグループの前列にすらなれないヤツ たいしたことないって!」。頭のうえには『は!』。アイドルになってる時点で十分すごいと思います。
と、そこで「…いや…」と幸田さんが何かいいかけて・・・。「いや… なんでも…」。どうでもいい自分の話ですが、たまに自分も何かいいかけて辞める時ありまして、そういう時は友だちに怒られました。

そしていよいよオーディションの日。
「ドーリィ♪カノン オーディション★モード!!」といつものお約束。
何がどうオーディションなのかは分かりませんが、心音曰く、「全体がかもし出すフンイキでぇ~す!!」とのこと。なぜか分かりませんが、『雰囲気』を『フインキ』と読んでいた時季が自分にもありました。

ただし、「いっとくけどオーディション受けるの心音なんですけど」とカノンが言った途端、足がすくんで、震える心音。
「あはっ… あははは… トラウマがッ…」
このまま吐きそうな勢いです。

そこにカノンのフォロー。
「ボクは全力で心音を応援する! 心音を信じてるから… だから自分を信じるんだ心音!!」
相変わらずなんでこんな台詞を自然にいえるんだ。自分が言ったら確実に気持ち悪がられる。
心音も「ぎゃわわわわ…」と意味の分からないテンションのあがる音をあげています。

そうして村崎プロダクションに集まったカノン、心音、みらの。みらのは普通の私服です。
そして、村崎さんがオーディションのお題を発表。
「お題はズバリ作詞作曲! カノンちゃんをイメージした曲をみらのとCCちゃんに作ってもらう!」
えっ・・・。普通じゃないかそれは。十分予測できることだと思うし、二人とも趣味で作詞作曲してると思うので、別に即興で作る必要もないような・・・。もう少しテーマをしぼってもいいような気はしました。
そのお題にたいして、「そんなの 前もって言ってくれれば…!」というカノンに対して、人差し指を振りながら「ノーノノノノ…!」と言う村崎さん。ノーノノノノ。文字起こしするとなんだけ変な気がしてきた。

ということで1コーラスの簡単なものでいいからと、「3時間後に聴かせてもらうよ!」と言ってスタジオを去る村崎さん。時計の針はちょうど12時とかなり分かりやすいです。お昼ごはんはすませたのでしょうか。

即興ということですが、最初は心音を心配したカノンも、心音が(がんばらなきゃ!!)と思う姿をみて、(「がんばれ☆シンデレラ」も「ココロノオト」も即興でできたんだし… 心音なら何かが"降りて"くれば一瞬ででき…る…)と思うカノン。どういう時に何かが"降りて"きているのか分かっているのだろうか。いつも、奏四(カノン)が心音に喜んでもらえそうなことを言った時なのだけれども。


いっぽう、みらのはカノンに「聞きたいコトがあるんだけどっ!」と声掛け。
まずはじめにカノンの声域確認。音を上げ下げしていってわかったことは、「カノンちゃんって下はmid1Eから上はhiFまでラクラク地声でいけるんだ~っっ!!」
うーん。分からない。EとFはもちろんわかるのだけれども、mid1とかhiってなんだ?
と思ったら、心音も分かっていないよう。
仕方がないので、調べてみた。
参考:音域.com - 説明書
参考:声域確認君 ~歌好きへ捧ぐ♪~ (Voice range checker~dedicates to the singers♪~) - YouTube
うん、二オクターブは無理そうです。

ここからみらのの心音に対する質問攻め。
「じゃあ今までスケールとかどんなふーに決めてたの!?」「"Gメジャースケール"とかっっ」
「コード進行は? もちろん知ってるよね?」「トニックとかセブンスコードとか! 意識してるでしょ!?」
さっぱり分かってない様子の心音。コード進行ぐらいは自分でも分かるのだけれども・・・。
母親が元有名ピアニストと聞いたら、みらのはどんな顔をするのだろうか。

そして、「今までそんなのも知らないで作ってたのーーっっ!?」「ありえない!」と言われ、落ち込む心音。こういう言葉には弱そうですね。
すかさず、「でも ちゃんとできてた! 心…CCはそんなの考えなくても作れるんだよ!」とカノンが言い返すものの、「それって カノンちゃんのもつ力を 引き出しきれてないってことじゃんっっ」と、みらの。
「アタシならカノンちゃんの力を100%生かせる!」「アタシとならもっと もーっと上を目指せるよっっ!!」
一瞬、目を見開くカノン。惑わされてます。

そうして、「みらの…さん…がどんな曲作るかも知らないのに そんなこと言われてもわからない…!」とカノンがいうと、「あれーーっ!? 知らないの――っ!?」とちょっとしたショックをうけながら、「ソネットの今回のニューアルバムに入ってる「♮でなんていられない」って曲 アタシの作詞作曲なんだけどなーーっっ」
ああ、幸田さんはテレビに映った作詞作曲の名前を見てそのことを言おうとして辞めたのか。多分。てっきり、みらののことを何か知ってるのかと。

そうして急に自信をなくした心音は「村Pが もともとカノンとみらのさんのユニットを考えていたのだとしたら ワタシの出る幕じゃない… カノンはみらのさんと組むべきなんデス…」と言う。非常に心音らしい言葉です。
ただ、その言葉にはカノンは反発。
「"カノン"は心音の作った歌を歌うための"イリュージョン"だって!」「心音の歌を歌えないのなら…」「"カノン"がいる意味がない!!」
これは、この言葉は心音に何かが降りてくるーー。それぐらいかっこいい台詞です。
と思ったら、次に書かれた文字。
『――ワタシはココ――』『――ココにいるよ――』
って、それはココロノオトじゃないですか!!

そしてそれを見ていたみらのは、
「…すっごーい! カノンちゃんたちってホンットーーに信頼しあってるんだねっっ!!」「ますますカノンちゃんといっしょにやりたくなっちゃったっっ!!」
こんな状況だというのにこの子はなんて良い子・・・。じゃないな。嫌味にしか聞こえない。
そうして、「CCちゃんとは作曲の常識もカノンちゃんのこともなーんにも知らなかったわけだからスタートラインはアタシとほぼ同じってことだよねっ!?」とも。『カノンちゃんのことも』という言葉にちょっと嫌な気分を感じましたが、まあそれはともかく、みらのはプロのやり方を知ってるから同じなんかじゃないと自信をなくす心音。
そいて最後にようやくみらのの心境が書かれます。
(よくそれであれだけの曲を… 何も考えてないくせに! そーゆーコがいちばん嫌いなのよ!)
ああ、やっぱりそういう思いだったのか。

というわけで、残り時間2時間39分のところで次回に続く。


よくよく考えたら、心音の母親について話したら、村崎さんは心音を受け入れそうな気がする。その話は使える! と。
まあ、そんなことでデビューできてもうれしくないだろうけど。


今回の質問コーナーは『心音の衣装を着て、奏四くんはサイズきつくないの?』というもの。それに対する回答は『じつはスリーサイズはそんなに違わない むしろウエストは奏四くんのほうが細いカモ?』というもの。それより、身長差結構ありそうなのになんで合うのかと思う。