2016年5月30日月曜日

僕が少女少年に出会った時からの話

今週の6月1日にドリカノの最終巻、ドーリィ♪カノン 10が発売されます。みなさんお忘れなく。

そんなことより、気づいたら9巻発売からブログ更新してませんでした。仕事が忙しかったり、パソコンが不調だったり(リカバリーしたら、普段使ってるTwitterクライアントのJanetterでTwitterのアカウントが使えなくなった)したわけですが、一番の理由はモチベーションがなかったからです。ドリカノのSSとかネタは思い浮かんでるんですが、書く気が起きない(でも、パソコンのHDD交換したらすごい快適になったから、もう少し更新していきたい)。

というわけで、さすがに9巻発売の次の記事が10巻発売になるのもなんなので、今回は自分が少女少年に出会った時の話を(といっても、15年以上前の話なので、記憶違いがある可能性あり)。

僕が少女少年を知ったのは、1999年の2月のことです。当時、小学館の学年雑誌を毎月買っていた自分はその時も小学五年生3月号を購入したわけです。その雑誌に載っていたのが、『少女少年III-YUZUKI-』の1話でした。
「うわっ! なんだこれ~っ!?」という発言を化粧をさせられた柚季が言っている場面から始まる話。
なんだかわからないんですが、衝撃を受けたのを覚えています。
どう見ても女の子にしか見えないから、「オレ」という代名詞がすごく違和感があって、「オレ」と書いてあるのは分かってるのに、頭の中で「私」に変換してしまって、「違う違う」となったような気がします。
ちなみに、最初は確か、『やぶうち優』という名前と男の子が主人公というので、「男の人かな?」と思った気がします。ただ、絵柄がどう考えても少女漫画だったんで、どちらなのか疑問でした。

そして、毎月読んでいって「これは面白い!」と思ったような気がします。それまでハマったことがある漫画というものは特になかった自分ですが、ここまで毎月楽しみだと思えた漫画は初めてでした(ポケスペは面白かった覚えがありますけど)。

ただ、毎月、漫画の終わった次のページによく分からないお知らせが載ってたんですよね。どんなお知らせかというと、『少女少年、I,II発売中』といった宣伝です。なんで意味がわからないかというと、少女少年はついこないだ連載が始まったばかりなうえに、期間が短いから。なんでもう2巻まで発売されてるんだろうと。しかも、2巻が『母親を会いに芸能界へ』という説明。「母親? 3話でちょろっと出ただけやん」と、意味がわからなかったのですが、しばらくたって、全く別の話ということがわかりました。そういう、話が各巻全く違うというコミックスにも驚きました(正直、今でも少女少年とないつぼぐらいしか知りません)。

そういうわけで、IIIを読んで少女少年が好きになった自分はIとIIのコミックスを購入したわけです。多分、1999年の7月頃じゃなかったかなと思います(ちなみに、所持している少女少年IIを見てみると、1999年8月30日第2刷とありました)。
多分、自分のお金でコミックスを買ったのはそれが初めてか2回目ぐらいだと思います(その前にドラえもんズの漫画を一回買ったことあるだけ)。
Iは面白かったけど、IIはIやIIIと比べると微妙だなと思ったような気がします(IIは年をとるごとに良さがわかるわけですが)。
それで、当時、布教させたくて、クラスメイトに回し読みさせていた覚えがあります。今考えると少し恥ずかしいことしてました。

そして時はすぎて2000年2月、少女少年IIIの最終回が掲載されるわけです。なぜか当時は、1月に2月,3月合併号が発売され、2月に3月増刊号というものが発売されました。なんでこんなことするんだろうとわけが分からなかったです(正直、今でも分からないです)。確か母親に、「2月,3月合併号だったんだから、もう次は出ないでしょ?」なんて言われたような気がします。一歩間違えたら、最終回掲載号を買えないところでした(「私…、歌手をやめます。」で終わるわけがないですよね)。
ただ、そこで考えたのがIIIのコミックスを買うかどうか。今考えたら「買うだろ普通。面白かったんだから」となるわけですが、当時はお小遣いは少なく(もしかしたら、ちゃんとしたお小遣いというのはまだもらってなかったかも?)、自分が使えるお金というのは限られていたわけです。そんな状況の中、わざわざ話を知っている漫画のコミックスを買うのはどうも気が引けてしまったわけです。
ただ、もちろん、面白いのは間違いないので、手元に残しておきたい気持ちもあり、どうしようか迷いました。そこで迷ったすえに、4巻があるようなら、買おうという結論に至ったのを覚えています。といっても、IIの後書きで『「少女少年」三部作来年堂々完結です。』と書いてある中、多分、ないだろうなと思いました。

そして、2000年3月、近くの本屋に行った僕は、小学六年生四月号を手に取り、立ち読みしました。
載ってまし。(絵柄がちょっと今までと違う気がしましたが、確かに少女少年と書いてあります。
しかも、今回は最初から女装しています。それにまた衝撃を受けました(しかも、今までで一番かわいい)。
本当あの時は、毎月小学六年生を買いたいと思いました。結局、買いませんでしたけどね。それはそれは、IVの発売が待ち遠しかったですよ。
中学2年生になってIVのコミックスを買って、今までで一番面白いと思った覚えがあります(ただし、『エンコー』の意味が分からず、友だちに聞いたのを覚えています)。

さて、話は変わってうちの家では自分が小学6年生の時ぐらいからインターネットを利用できる環境があり、1日30分という時間制限を設けて自分も使っていました(中2の時にダイヤルQ2に引っかかって怒られた黒歴史……)。だいたい、Yahoo!きっずから小学館のサイトにアクセスして、発売日をチェックしてたような気がします(当時の小学館のサイトはかなり重かった。表示されるまでにいったい何分かかるのかと)。
そして、多分、中3に進級するかどうかの時(だったと思う)。つまり、2002年2月~4月ごろ。何気なく『少女少年』というキーワードで検索すると、『Fantastic☆少女少年』というサイトを発見しました(URLはhttp://www21.tok2.com/home/skasumi/)。つまり、少女少年のファンサイトです。多分、少女少年のファンサイトでは最古じゃないのかなと思います。で、掲示板やお絵かき掲示板を見たり、絵は描けないので、掲示板にたまに『yuu』というハンドルネームで少女少年に関するクイズなんかを投稿してたのを覚えています(全く関係ないけど、お絵かき掲示板って結構高度な技術のソフトだと思います。HTML5のCanvasで作ろうと思ったことがあるのですが、いまいちな出来にしかならず、結局公開しませんでした)。
そして、うちにも定額制のインターネット環境がやってきて、家に帰ると結構長い間ネットをやっていたような気がします(もしかしたら、順序が逆かも? 定額制になってから、『Fantastic☆少女少年』を見つけたような気がしなくもない)。
そんなある時、多分、夏がすぎたあたりだと思うのですが、掲示板にいた人たちが自分のウェブサイトを作るのが流行ってたんですよね。それを見て自分も作りたいなと思ったわけです(当時、HTML自体は使ったことがあったのですが、FTPがよく分からずにやってなかった自分)。そこで、家で契約しているネットプロバイダ(当時はeoでした)を調べてレンタルサーバーを無料で借りることができることが判明し、FTPの使い方を勉強してサイトを作り、2002年11月27日にサイトを公開しました。しょぼいサイトでした。今でもそうですが、デザインセンスが皆無なサイトでした。
名前は当時から使っていたハンドルネームから『yuuの少女少年FANページ』。実はたまに、このサイト名にしたことを後悔することがあります。まず、ファンページじゃなくて、ファンサイトだろうと。後、ハンドルネーム。yuu自体は本名からとったんですけど、やぶうち優先生が好きだったのも少なからず影響しています。一回ぐらい、やぶうち優先生と間違われた気がします。そもそもそれ以前に、ありきたりすぎるんですよね。他のサイトでも『yuu』という名前を使っていたら、元からいたyuuという人と間違われた覚えがあります。
ちなみに、今では考えられないですが、当時は毎日のように更新していました。そのせいか、中学3年生の1月にネット環境をとりあげられました。「故障したから中国の工場に修理だしててしばらく帰ってこない」なんて言われましたが、嘘ですよね。受験が終わった3月に帰ってきました(まあ、今考えても、受験生のくせに何やってるんだという感じですが)。

ちなみに、少女少年VIIはリアルタイムで読みました。確か、妹が当時小学五年生だったんで買いやすかったんですよね(っていっても、その後のICHIGOも買ってましたけどね)。
当時はメルマガなんかやってて、毎週ネタバレの感想を書いて配信してました(少女少年FANへのメール - メルマ!)。いま見てみたら、ドリカノの1巻が発売された時から配信してません。まあ、ブログ書いてたらいいかなと……。
ちなみに、VIIが掲載された時のページは今でも切って取ってあります(なぜかその後のICHIGOはない)。

実は、VIIが掲載されてる時は少し違和感がありました。ページ数が少ないし、テンポが遅い気がしたんです(実際、VIIは学年誌の少女少年シリーズの中では最もページ数が少ないですし、メインヒロインとなる毛利零那の初登場も7話とかなり遅いです)。なので、もしかしたら小学六年生まで続くんじゃないか? と思いましたが、もう一つの可能性が思い浮かびました。もしかして、VIIで終わりなんじゃないかと。
ファンなのにこういうこと言うのなんなんですが、最終回もすごいモヤモヤしていて、あまり好きじゃないんですよね。あのまま行ったら、零那と百花が再会して、昔演じたミュージカルの話をしだすんですよ。そうしたら、太一も知ってしまうわけですよ。モヤモヤして仕方がない。
それはともかく、VIIがあることを願いしました。ただ、その時の小学四年生の予告を立ち読みしても、少女少年は載っていませんでした。
そして、2004年3月。小学四年生3月号を立ち読みし、次号の予告を見てみると、そこには『少女少年』は載っておらず。代わりに、予告には『ないしょのつぼみ』という漫画があり、そのイラストがやぶうち優先生っぽいなと思った覚えがあります(確か、作者名は載ってなかった)。
ということは、もう少女少年は終わりというわけです。長く続いては気ましたが、ショックでした。

で、多分、後はVIIのコミックスを待つだけと思ってたところに、やぶうち優先生がサイトを開設されます(やぶうち優公式サイト「Utopia」)。確か、2ちゃんねる見て知ったんですよね。その時のメルマガログが残ってます(少女少年FANへ送るメール第11号 | yuuの少女少年FANブログ)。
ICHIGOの連載が始まると知ったのも、確か、やぶうち優先生のサイトだったかと思います。

ただ、ICHIGOの連載よりもうれしかったのが、その年の夏コミの別冊少女少年。そもそも、コミケというものを知らなかった自分。コミケには行かなかったのですが、とらのあなという場所で発売されると知って、梅田のとらのあなに行ったのを覚えています。すっごい気恥ずかしかったです(ほとんどエロ絵だし、思春期の男には刺激的すぎた)。

その後はICHIGOの連載の終わって、とうとう少女少年も終わりかと思いました。当時はないしょのつぼみがやけに話題になっていたので、もう少女少年を描くこともないだろうなと。せめて別冊少女少年だけでもつづけていただけたらと思ったのですが、それも3号(2005年の夏コミにて発売)で終わり。
サイトは時たま更新するものの、頻度は減っていって、ブログでやぶうち優先生の新刊の感想を書くものの、サイト自体はほとんど更新しなくなりました(それは今と同じか)。

そういえば、ニコニコ動画で少女少年を元にしたアイドルマスターのMAD動画を作ってる人がいて(【im@s新年会】少女少年-MAKOTO- - ニコニコ動画:GINZA)、ファンの一人として楽しんでました。そんなある時、やぶうち先生がブログを開設されて、その動画に言及し(少女少年! - やぶうち優のハジさらしな日記)、思わず自分は動画を作った作者のサイトに知らせに行きました(更新停滞中w あ、あけおめ(←今更ですが…)&愚痴w←ここの『通りすがり』というコメントです。わざわざ伝えに行ったんだから、通りすがりなわけがないだろと今では思います)。

そして、2012年2月、やぶうち優先生のブログでドリカノの連載を知ったわけです(ちゃお3月号次号予告! - やぶうち優のハジさらしな日記)。これを知った時は、会社に一人でいたんですが、仕事どころではなかったです。感激して叫びそうになりました。


そうして、独自ドメインを取得したうえでサイトをリニューアルして、今に至ります。

間違いなく言えるのは、少女少年に出会っていなかったら、今の自分はなかったです。自分の人生はほとんど少女少年があったこそだからだと思っています。本当に、出会えてよかったです。