2014年12月4日木曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第33話

ちゃお 2015年 01月号 [雑誌]
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ちゃお1月号発売! - やぶうち優のハジさらしな日記

実は今回の話はやけにTwitterで感想をつぶやいてる人が多くて(いい意味でも、悪い意味でも)、読む前にある程度分かってしまってました。

今回もネタバレありの感想エントリーです。
ネタバレなので、白文字にしてます。見たいかたは、マウスをドラッグするか、Ctrl+Aで見れます。
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心音が本領発揮した前回の続き。

廊下での村崎さんの「お姫様」という言葉にたいして、「お姫様って…?」と聞く舞菜。村崎さんは「CCちゃんのことだよ♪」と言って、「レミやみらのをぶつけても ずっと一歩引いてる感じだったのに まさかキミが起爆剤になるなんてね いや~まったく計算外…」とのこと。
レミとのバトルも一見、レミvsカノンに見えるものの、村崎さんとしては、レミvs心音だったんでしょうね(読者からは確かにそう見えてましたが)。
やっぱり、何かしら昔の心音について知ってたのだろうか。

その近くでカノンが、「…CCと出会う前… 私が歌っていた歌は ”カラオケて100点とるための歌”だった…」と言い、「でも… CCは… 自分の心を …世界を… 歌で伝えようとしてる…」と述べるカノン。
同じ時に、「ただ人を楽しませようとするだけでも 自分が楽しいだけでもダメ…」と述べるみらの。
『もっと自分を見てほしい 知ってほしいから 聴く人をふり向かせて夢中にさせる歌を… "恋"してもらうために歌う…』
ここで、1ページまるまる使った心音の絵。
改めて、あぁ、やっぱりこのマンガの主人公は心音なんだなということを思い知らされます。そろそろ、次のコミックの表紙は心音にするとかしてもいいんじゃ…。と思ったけど、それはそれで一貫性がないからダメか。

心音が歌い終わると、レッスン室に突撃するように入ってくる村崎さん。途端、「よし決めた! ユニットのセンターはCCちゃんだ!!」と伝える。
その途端、みんな「えっ!?」となってますし、読者もそうなった人が多いかもしれません。
いやいや、どう考えてもそこはカノンだろうと思うのだけど、まあ心音は主人公だしそこまで不自然でもないのかもしれない。

で、ここから雲行き怪しくなってきます。
「ちょ… 冗談… でしょ?」「だって… どう考えてもわたしのほうが歌うまいでしょ!?」「さっきの宍戸さんの歌… みんな聴いたでしょ!?」「全然カノンと違う… あんな乱暴な歌い方…! ありえない!」と、舞菜。
なんだかものすごく違和感がありますが、もう少し舞菜の発言が続きます。
「宍戸さんがセンターなんて絶対おかしい… そんなユニット入るの無理…」「わたし… やめさせてもらいます」
な・・・ なんだこの展開は・・・。と思ったけど、まだ言葉を続ける舞菜。
「あ でも そっか」「あなたたち… わたしが入らないとデビューできないのよね…!?」
なんじゃこりゃー!!!
確かに、前回の舞菜の行動みて、"本当に、勘違いしてなきゃいいんですけどね。奏四にあんなこと言われたら、自分に気があるんじゃと勘違いしてしまっても仕方がないと思うのだけど。"なんて自分も思いましたが、いや、これは何かいろいろおかしい。
地味で目立たなかった子が徐々に元気になっていって人気アイドルになるようなそんな展開になるんじゃなかったの!!(と、勝手に思ってた)
ど・・・どうしてこんなことに・・・。
まあ、仲良く鳴った途端、嫌味な言葉つかったりするから友だちがいないのかもしれませんね。

で、その言葉にたいして、「はぁ!? アンタ何様っ……」と言い出したみらのを制止したカノンが一言。
「…いいよ それでも」
たった7文字の言葉だし、もちろんカノンなので女の子の格好なんですが、ものすごくかっこよく思えてきます。

カノンいわく、「心音の歌のすごさがわからないような子と いっしょにデビューしたいとは思わないから」とのこと。
まあ、確かにこの雰囲気で一緒にデビューできるはずもないですよね。
で、舞菜は、「ユニットにはわたしが必要だって… 運命をともにしようって言ったじゃ…」と反論。
自分からやめるって言ったくせにね。
とはいっても、心理学的にはこれが正しいと聞いたことがあります。恋人に別れをつげて、あっさり受け入れられると逆に気になってしまうという。
まあ、それで復縁がうまくいくかというとそうでない場合も多いそうですが(参考:別れをあっさり受け入れると復縁が成功するは嘘 | 復縁レシピ)。
いやまあ、今回の場合そういう話ではないかもしれませんが。

で、カノンとしては、「あの時はどうしても心音とデビューしたい一心でちょっと必死になりすぎた… かんちがいさせるようなこと言ってごめん…」とのことです。
まあ、勘違いしてしまってますよね。奏四にあんなこと言われたらねぇ・・・。罪深い男だ。
というわけで、「…このユニットは… 心音がいちばん大事だから…-」とカノン。
なんだか、セカイ系の話みたいですね。いや、全然世界の危機とかあるわけじゃないんですが。なんとなくそう思った。

そして、「なによっ みんなして宍戸さん宍戸さんって… 宍戸さんばっかりお姫様扱いしてっ…!」と舞菜。多分、レミが転校してきて男子がレミにちやほやしてた時も同じようなこと思ってたんだろうなと。
「レミなんてたまたま人気がでたってだけなのに。歌ならわたしのほうがうまい」って感じで(注意するまでもないですが、自分の想像です)。

というわけで、険悪ムードになってきたので村崎さんがここで「ストーップ!!」と発言。
そして、「しかたがないなあ じゃあこうしよう」と言った後に、「舞菜はメンバーからはずす!」と宣言する村崎さん。
まあ、この流れだったらそうなるのも仕方ないですよね。
ええぇぇぇ・・・。と思わなくもないですが。

そうして、「なんでっ…?? なんでわたしがっ……」と尋ねる舞菜。
それに対して、「あれ? 今 自分で言ったでしょ? 「入るの無理」「やめさせてもらう」って」と村崎さん。
「だから うん もう来なくていいよ おつかれさま――♪」「やーボク寛大」
な、なんだこの対応は・・・。いくら人選ミスとはいっても、自分が選んだ人なんだし、もう少し大人な言い方があったと思うのだけど。
そう、例えば「心からお祈り申し上げます」とか。
いや、余計腹立つか。

というわけで悔しがりながら去る舞菜。ドアも強く閉めて帰っていったようです。
ものすごく空気悪くなってますが、村崎さんいわく、
「CCちゃんも覚醒したし! カノンもみらのも何かつかめたみたいだし! 舞菜も自分から辞退してくれてよかったよかった♪」とのことで、『円満解決』だそうです。
円満? なのか? と、カノンも思っているようです。自分もそう思いました。
まあ、今後本当に円満になる展開になるんでしょうね。多分。

そして、帰り道。みらのと別れて二人で帰る心音とカノン。
と、そこでカノンが心音に「…ごめん」と謝る。
「ボク… 舞菜のこと何も見抜けなかった っていうか… 男だから?」「心音はきっと最初からわかってたんだね… それであんな反対」とカノン。
いや、あれは見抜けないだろ。自分も見抜けなかったし。って、自分も男だった。
それに対して心音は、「そ… そんなコトないでぇ~すッ…! ワタシのはただのヤキモチで…」と。
ここで、カノンは「ヤキモチ?」と『ヤキモチ』という言葉に反応。
そうして心音が、「ワタシなんかがヤキモチ焼く立場じゃナイのに…ッ」と言って、「…奏四くんが舞菜ちゃんにワタシたちだけの秘密をバラしたり 必要以上にやさしくしたりするのがガマンできなくて… …それでッ…」と伝える。
そこで、心音がヤキモチをやいていることに対して、きゅーーん…となるカノン。カノンのこういう反応は珍しいような。

そうして、「ハズカ死でぇぇ~すぅぅ!!」と言いながら逃げる心音。と、その時、一番星を見つけて歌い出す。

♪おかしいな どうしてかな♪
♪キミに出会う前は♪
♪転んでも 怒られても 涙なんて出なかったのに♪
♪不思議だな 不可思議だな♪
♪キミを思うだけで♪
♪悩んだり おちこんだり♪
♪泣き虫になったよ♪
♪帰り道 1人見あげる空 光灯し始める星♪
♪届きそうで 届かない キミとのキョリみたい♪
♪どんな光放てば キミに届くのかな♪
♪どんな色で輝けば 気づいてくれるかな♪
♪焼きついて離れないような♪
♪眩しい光になってみせるから♪

新曲です。ちょっと前から考えていたみたいです。
「…この詞…ホントはサビのところ… ♪キミだけを見つめているからワタシだけを見つめてほしいよ♪だったんデスケド…」「ただ待ってるだけじゃなくて 自分からふり向かせなきゃっ! って…」「いつか本当に”いちばんの女のコ”になるために」「もっともっと輝かなきゃ! って思ったでぇ~す…!!」と心音。
心にきますね。自分もがんばらなきゃなって思いそうになります(思いますとはなんだか書きたくない。歌詞はすごくいいのだけど、自分の心に、「でも、あまりがんばりたくない」と思ってる自分もいる感じ)。

さて、それにたいしてカノンが、「…まだ… わからないの…?」と。
「…たしかに最初に「好きだ」って言ったのはウソだったけど…」
なんだかすごいデジャブを感じる発言です。
「今はもうウソじゃないし…! ていうかいいかげん気づかない?」
いや、本当、なんで気づかないのか読者の自分ですら疑問です。
どうやら、(ボクとの出来事の1つ1つが心音を動かしていく――― そんな心音といっしょにいるのがうれしくて なんだかくすぐったくて 愛おしい――)と思っているようで、カノンはウィッグをとって、「心音のことが好きなんだけど…!?」と伝える。
ウィッグをとった奏四は1ページ使って描かれています。奏四の姿じゃないと言えない言葉なんですね。
ところで、「愛おしい」という言葉がなんだかやらしいようなきがするのは自分だけでしょうか(自分だけだろうけど)。

で、それを聞いた心音の反応は、
「は?」
それに対して奏四は、
「は!?」
なんじゃこのカップル。
「は? ってなんだよ は? って…」
「え…え…だ…だって ウソ…そんな… 信じられ…」
「このボクがホントに好きって言ってるんだからもっと素直によろこべば!?」
「ああああ やっぱりコレ夢でぇ~す…ッ!!」
いったい、いつからの夢なんだよ。

そうして、「…どうしたら 信じてくれるのかな?」と言いながら、心音を抱きしめる奏四。
1ページまるまる使った絵です。今回、1ページ使ったコマばっかりな気が・・・。ある意味、やぶうち先生らしい演出だよね。他のマンガではあまり見られない気がする。

そうして、「信じる…?」と聞く奏四。心音のほうは「こんなトコだれかに見られたら…ッ」と慌てふためいています。
それにたいして、「見られたらなんなの?」と言って、「心音が信じるまで離さないからね」と伝える奏四。
いくらウィッグをとったからっていって、服装は女物なのだけど分かってるのだろうか。多分これ、遠目にみたら女の子が女の子を抱きしめてるようにしか見えないし、男だと分かったらそれはそれで大問題。

というわけで、心音は奏四の気もちを理解したようです。
ようやくか・・・。
いったいいつこんな日がくるのかと、もしかしたら最終回まで奏四の気もちを気づかないままなんじゃないかと思ってた。
いやぁ、よかったよかった。
本当、なんで気づかなかったんでしょうね。奏四に抱きしめられたのだって今回が初めてじゃないし(4巻に掲載された最後の本編の19話とか)。
正直こういうのもなんですが、心音が奏四の気もちに気づこうとしない点だけは、なんだかイヤでした。
決して、奏四のアプローチが足りないわけでもないと思うし・・・。本当、なんで気づかなかったんだ。読者だから奏四の気もちを知ってるだけで、奏四の気もちが描かれなかったら自分も分からなかっただろうか?
まあ、とにかくこれでだいぶ話が進展した印象です。

で、そこからページをめくると、
『今日はデビュー&テレビ初出演の日!!!』
って、あれ?
いや、てっきりデビューまでに舞菜とのゴタゴタも解決して、舞菜が戻ってくるものかと思ってたのだけれども・・・。
本当に、舞菜なしでデビューするという展開になるとは・・・。というより、早速デビューするとは思わなかった。

「ああああ どうしまショー キンチョーしてガクガクするでぇ~す…!」と心音。
それに対して、「もうっ! しっかりしなさいよっ! 結局センターはカノンになったんだからっ!」とのことです。
まあ、そりゃセンターはカノンですよね(さっきと言ってることが違うというツッコミはしないように)。

そんな不安がってる心音にたいして、「本番で失敗するなんて絶っっ対許さない」と言う村崎さん。
「…なーんて言わないからさ!」と後で付け加えますが、そういう言葉は本当にやめてほしいです。
歌詞が飛んで、ソーセージの歌うたいだしたらどうする!

一方、カノンは「だいじょうぶ! ボクがついてるから☆」「100点じゃなくていい 全力でいこう!」と励ます。すごい良い子ですね。
こんなこと言われたら、がんばろうって思えます。
案外、完璧を目指すより、100点じゃなくていいと思ったほうがいいできになるもんですしね。

そうして、テレビ番組でのユニットと歌の紹介。
「動画サイトで人気沸とうのカノンと作詞作曲担当のCC そしてソネットのみらのによる話題のユニット!」
「”ドーリィ♪” 曲は「スターティング☆スター」!」
というわけで、ユニット名は『ドーリィ♪』、デビュー曲は結局、『ハッピー・クローバー』ではなく、先ほど心音が歌ってた歌であろう『スターティング☆スター』となったようです。

一方、その番組をなぜか毛布をかぶってスマホで見ていた舞菜は「…許さない…」とつぶやき、「…わたしに恥をかかせて… 絶対に許さないんだから…っ」「…宍戸さん… …いえ CC……!!」
絶対に許さないって、どうしてこうなった!
デビューまで学校で顔あわせして、どんな感じだったんでしょうね。そんなに一緒によく喋るような仲だったわけではなかったようなので、そんなに変わらないのかもしれませんが。いや、もしかしたらあれ以来、引きこもってたか?
それと、『恥』ってなんだよと。逆恨みもいいとこだよなぁ。
まあ、カノンが奏四って知ってるわけだし、ある意味敵にしちゃいけない人を敵にしちゃいましたね。
うーん。でもなんでこういう扱いになったんだ・・・。仲をとりもどす展開を期待したいところ。

そうして、ステージで歌っているカノン、というより『ドーリィ♪』が描かれて次回につづく。
ってあれ? 後ろに? 後ろに、ギターを弾いてる幸田さんがいるような・・・。

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