2020年10月11日日曜日

【更新情報】サイドストーリーに『0と1の間』を追加しました

毛利零那編~0と1の間~前編|yuuの少女少年FANページ
十河太一編~0と1の間~後編|yuuの少女少年FANページ

先日、『一人少女少年読書会』を読んだ後に思いついた話。本編掲載時期から中学入学以後についての話です。

少女少年VII-CHIAKI-って、個人的にどうもモヤモヤする終わり方なんですよね。実は、太一が幼い時に見たミュージカルの女の子は百花だったかもしれないうえに、どうも太一と零那と百花は同じ中学になるようだ。ということは、すぐに太一が昔見た子は百花だと分かるのも時間の問題だけど、そうなったらどうなるんだと。最初読んだときは、零那と百花がギスギスするイメージしかなかったのですが、それは嫌だなと思って、どういう展開だったら自分の中で納得できるかなと考えて書きました。なので、一番書きたかったのは中学入学以後の話なんですが、ラジオにハガキを送ったときの零那の気持ちや、ミュージカルのオーディションの話も思いついたのでついでにいれたら、無駄に長くなってしまいました…。

解釈は人それぞれでしょうし、もちろん、やぶうち優先生の考えとも異なるだろうと思うので、一人のファンの解釈と思って読んでもらえたらと思います。

なお、タイトルに深い意味はありません。調べてみるとAKB48のアルバムに同名のものがあるようですが、全く関係ありません。零那と太一の話なので、0と1をいれたいなと思って考えた末、そういえばバンプオブチキンのカルマという曲に『0と1の間』という歌詞があったなと思ってそうしました(これも勘違いで、正確にはカルマの歌詞は『1と0の間』みたいですが、前編を零那の話にしたかったので、『0と1の間』に)。

話のなかででてくる、『ペンタゴン娘』の元ネタは『ペンギン娘』というアニメです。2008年にニコニコ動画上でアニメが配信されていました。どういう内容だったかいまいち覚えてないのですが、下ネタが多いアニメだったというのは覚えてます。なぜ、このアニメをもとにしたかというと、中学生が声優として参加していた作品で思いつくのがペンギン娘だからです。日高里菜という中学生の子が参加してたのですが、当時、こんな下ネタばっかりのアニメに女子中学生を参加させてるのかと驚きました(同じ理由で『君の名は。』のエンドロールで、四葉の声が当時小学6年生の谷花音だと知って驚きました。あんな「おっぱい」連呼したり、三葉の口噛み酒を売ろうとしていた子が…)。

ところで、最初に書いたように、今回の話は「太一が、初恋の女の子は百花だと気づいたら」という話になっています。それはずっと自分が、少女少年VIIを見て、「昔見た子は百花だったんだろうな」と思っていたからです。ですが、今回この小説を書いているときに、「やっぱりあれは零那だったんじゃないかな」とふと思いました。というのも、自分はミュージカルに詳しくないので、小説を書くにあたってダブルキャストの実例について調べてみたのですが、すごいよく似てるんですよね。同じ役なんだからそりゃ似せてるだろうとは思うのですが、ということは百花がイメージにあってるけど、演技がうまいのは零那だから零那を百花に似せて演じたということも考えられるわけです。

そう考えるとすると、太一が百花の名前を知って「名前が違う気がする」と思ったのも、瞬が零那について調べて百花似の女の子の写真がでてきたのも納得がいくんですよね。そう考えるとそうとしか思えなくなって、いっそのこと今回の小説のオチも、初恋の女の子は百花じゃなくて零那だったということにしようかとも思ったのですが、そうなると百花が不憫だしな…と思ってやめました(ただし、確実に百花だったといえる根拠も書いてません)。

まあ、このへんも解釈の違いです。ミュージカルに詳しい人は最初からそう思ってる人もいるかもしれないし、自分みたいに百花だったと思ってる人もいるかもしれないですし。よくよく考えると、前作のVI-NOZOMI-が似た顔の男女が変装する話なのだから、それを踏まえると零那が百花に似せてたと考える人もいるかもしれないですね。

解釈の違いといえば、初めて読んだときにラストは中学式の日の登校途中で、零那は太一と一緒の中学に通うことになった、という解釈をしていたのですが、これもそういうことが書いてあるわけではないんですよね…。むしろ、「部活、結局なに入るか決めた?」という瞬の言葉は、入学してしばらくたってからの発言のように思える。零那が太一と同じ中学に通うということも書いておらず、零那の制服は別の中学校の可能性だってある(せめて、百花の制服姿があれば同じかどうかわかったのだけど)。実際、太一の家と零那の家は離れてるので同じ中学に通うことになるのも不自然。むしろ、零那の「さがしたんだよ」という言葉からして、思い当たる中学校をいろいろ探していた可能性もある。登校中だと思ってたけど、よくよく読み返すと登校中と分かる描写はなく、帰宅途中だという可能性もある。

そのへん、今回書いた小説では、いろいろ解釈して補いました。ちょっと無理があるかもしれませんが…。

ところで、二次創作小説を書くにあたって、キャラクター同士の呼称を気にすると思います。今回調べていてふと思ったのが、瞬が千明にたいして「万丈!」と呼びかけた後に、千明は「京極くん」と呼ぶのに対して瞬が、「瞬でいーよ」と言って「瞬」と呼ぶようにしているようなんですよね。その後の、瞬から千明への呼称は「万丈」なのか「千明」なのか、ちょっと気になりました。その後の瞬は、「おまえ」呼びですが(太一にたいしても「おまえ」呼びが多い)。

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