2015年10月8日木曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第43話

ちゃお 2015年 11 月号 [雑誌]
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ちゃお10月号発売 - やぶうち優のハジさらしな日記

今回もネタバレありの感想エントリーです。
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いよいよ佳境にはいったドリカノ。
今回は前回の続きではなく、しばらくたった時の話。

村崎さんに一人呼ばれて事務所に行く心音。
「ああ! CCちゃんソコに座って! 何飲む? コーヒー? 紅茶? クリームソーダ」と聞く村崎さんにたいして、「えっ… クリームソーダ…?」と言う心音。そういえば、心音はクリームソーダが好きなんだっけ? そんな描写がどこかであった気がする(2巻だったかな?)。
それを、クリームソーダがいいと受け取った村崎さんが「あっ「クリソー」デリバリーで2つ! 1つは」と注文。この業界ではクリームソーダをそう略すのか。
そして、それに反応して心音も、「わ…ワタシもアイス2つでッ…!」と発言(おい)。

そして向い合って話す二人。村崎さんいわく、「CCちゃん 失恋の歌って書ける?」とのこと。どうやら、作詞作曲担当の心音に新しい曲の依頼だそうです。依頼されて作るっていうのはそういえば今までなかったですね(挑戦とかオーディションとかはあったけど、テーマを決めた依頼ではないし)。
しかし、心音は失恋をしたことがないため、村崎さんいわく、「架空のキャラの物語を作ってってこと!!」だそうです。
(奏四きゅんじゃない男のコを題材に… ってコト…?)と心音。今まで奏四(カノン)がいたからこそ作れた曲ばっかりだろうしなぁ。
ところで、これが初めてではなかったと思うけど、何で男の子の子はカタカナなんだろう。一瞬、頭の中で、「男の娘」と変換されてしまった。

一方、奏四の家では「カウントダウンミュージック~」と音楽番組の視聴中。(ヤベ…コレ オレが出るヤツだ…)とこそこそ部屋を去ろうとする奏四。なんでそこで逃げるんだろうか……。
その時、次女に「立ったついでにジュースとってきて!」と指示を受け、「あ… なんだ…」と答える奏四。
それに対して長女は「でもさー奏四 最近 声低くなってきたよね」と発言。「そろそろ“声変わり”するんじゃない?」とつづける。
ところで、長女ってこんな顔だっけ? なんだかちょっと違和感あるのだけど。

というわけで、どうやらもうすぐ声変わりのようです。少女漫画の女装マンガって「こいつ、声変わりしないのか?」ってキャラたまにいますけど、少女少年はちゃんとそういうところも書いてくれて人間味を感じます。
(避けては通れない 体の成長――)
まあ、声変わりするとさすがにカノンをつづけるのは難しいでしょうしね。女装マンガに佳境が近づいてる感じですごくいいです。
しかし、心音と音楽活動を続けたい奏四は、スマホで声変わりについて調べる。

声が変わり初めてから完了するまでの期間は早くて3ヶ月、長くて1年半
声変わり中は思いどおりに声を出せない。
意図せず裏返ったり変な声になることも…
無理に高い声で歌ったり大声を出すとのどを痛める。最悪の場合、変声後の声に影響する。

たまに、「声変わり中なんだろなかわいそうに」という子役の子いますよね(流星ワゴンの息子役の子が声変わり中っぽかった)。
歌手ではどうなんだろう。若い男性アイドルでまだ声変わりしてなさそうな人ってたまにいるけど、いつの間にか声が低くなってる印象。

というわけで、どうやら声変わりは回避できそうにありません。
それはすなわち、(“カノン”にとって…“死”の宣告――)。
大人になるって残酷なことですね。

一方、カラオケルームでは「無理むりムリ mu.riィィ~!!」と絶叫する心音が。「失恋の歌なんてッ… 別れたコトも恋が実らなかったコトもないカラ できないぃぃぃぃぃ!!」とのこと。なんという贅沢な悩み。いや、自分も自分も無いけど……(いわずもがな、女性と付き合ったこともないです)。
そして、「奏四きゅんになにかヒントを…」と思いつく心音。だが、それだとダメだと思う心音。奏四に頼らなくても歌を作れるようにならなきゃとはりきります。まあ、今はプロだし、それぐらいできるようにならないとね。
なので、「奏四きゅんのことを忘れる 忘れる」とつぶやいて、忘れようとする心音。
まあ、青い象のことだけは考えないで!)を読むまでもなく、奏四のことばかり考えてしまう心音。せめて、奏四以外の何を考えるまで考えないと……。

そうした中、「ココにゃん…」と部屋に入ってくる幸田さん。ノックしたそうですけど、気付かなかったようです。
いったい、何故入ってきたのかわかりませんが、そこで今度作る曲について相談する心音。
「…経験してないコトを想像するってむずかしいですね… 想像力が貧困で…」と心音。
それにたいして、「えっ! そう? ココにゃんのモーソー力には脱帽するけど?」と幸田さん。妄想の方向が偏りすぎてますけどね。

ここで幸田さんがアドバイス。無理に奏四から離れるのではなくて、「もし奏四くんが…」ってとこから入ればいいかとのこと。
そこで心音が考えたのが、

(もし奏四きゅんがどこかの国の王子様だったら…?)
『奏四きゅん プリンセス♥モード』

な……、なぜそうなる……。
「…今までだまっててごめん… じつはボクには親の決めた婚約者が…」
って、それはダメなようです。
「…ごめん…国のために急に隣の国の王女と結婚しなきゃならなくなったんだ… キミとはもう会えない…」
これも違うそうです。
(奏四くんだったら… ワタシとのヒミツの関係がバレて大変なコトにならないようにあえて別れて告げずに去っていく… トカ…)
そこで急に泣き出して、曲作りを始める心音。幸田さんが脱帽するのも無理ありません。
そうしてそーっと部屋からでていく幸田さん。何で入ってきたんだ。

数日後。一人、村崎プロダクションの事務所にくるカノン。
(…やっぱり すべてを打ち明けて相談するしかッ…)とのことです。
男と打ち明けるようですね。
そうして事務所に入ると村崎さんは、「そろそろキミのほうから来るころかなって思ってたよ カノンちゃん」と言って、続けて「いや… “奏四くん”」と村崎さん。

えっ……?

カノンのほうも驚きでなかなか声が出せない様子。しばらくして、「…いつ…から…」と発言。
「さぁ~~忘れちゃったなぁ~~っ」と村崎さん。本当かよ。

そうして、「まあ座ってよ コーヒー? 紅茶? はちみつレモン?」と促す村崎さん。カノンはいつもどおり、「…はちみつレモン…」を希望。事務所のアーティストが何の飲み物が好きかと把握してるようで、やっぱり優秀な人なんだろうなと思った。
ただし、今回の村崎さんはカノンとは違ってコーヒー。心音の時は一緒だったのに。

「…で? どーしたの? 何か大事な用件があってわざわざ1人で来たんでしょ?」と村崎さん。男だって言いに来たカノンとしては何を言っていいか分からない様子。そこで村崎さんが、「ズバリ! 声変わり?」とフォロー。なぜかⅢの「もしかして、アレ?」という発言を思い出した。カノンが気づいてなかったらそう言ってたか(そんなわけないか)。
「…近いうち “カノン”の歌を 今までどおり歌えなくなるかもしれない…から…」とカノン。
その言葉を聞いて村崎さんは、「そっかー じゃあ…」「ドーリィ♪は解散だね」「残念だけど」とのこと。いやいや、本当に残念だって思ってないだろ。

カノンは解散には反対するものの、「キミが抜けるって言えば99% CCちゃんもやめるって言うでしょ」と村崎さんの言葉で納得。
カノンとしては、心音が本気でやる気になってきたのに、解散はしてほしくないそうです。
そこで、村崎さんは「CCちゃんには音楽活動をつづけてほしい?」と質問。カノンはこくっこくっと首を縦にふる。
そして村崎さんは、「それなら協力してくれない?」と言って、「前々からCCちゃんはソロでやってもらいたいって思ってたんだ」と続ける。
あっ……。自分の予想当たった……(【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第42話 | yuuの少女少年FANブログ)。

ただ、そこでカノンは「前にソロの歌い手はレミとかぶるからいらないって…」と発言。
それに対して村崎さんは、「レミは“作詞作曲ができる歌手”」と言い、「CCちゃんは“生まれながらのアーティスト”」と表現。
「それはキミがいちばん近くにいていちばんよくわかってるんじゃないの?」とのこと。
これはやっぱり、母親が世界的に有名なピアニストということも知ってそうですね。

「でもCCちゃん自身はそれに気づいていない キミがいなけりゃたぶん1人ではここまで来てくれなかっただろうね」
「キミがいてくれたおかげでCCちゃんは数々の試練をのりこえることができた」と村崎さん。
その試練の半分は村崎さん自身が用意したものだろうしね。舞菜のライブの前座はさすがに想定外だったと思うけど。

そして村崎さんは、「いやぁ~ 本当にありがとう!!」と。なんだか嫌味っぽい言い方です(マンガだからどういう言い方かはわかりませんが)。
続けて村崎さんは「もしかしたらキミは今の今まで自分が“シンデレラ”だと思いこんでいたかもしれないけど…」「ボクが見つけた本物のシンデレラはCCちゃん♪」「だから心配はいらない」「今まで本当によくやってくれた キミの役目は終わりだ」「心から感謝するよ“奏四くん”」
何このラスボス感。ラストにどんでん返しがあるようにしか思えないフラグがたってるのだけど、そういうわけじゃないよなぁ……。

ただし、「CCちゃんがソロになるには完全にキミから“卒業”しないといけない…」と言って、「…だから その最後の仕上げとして…」「…CCちゃんの前から消えてくれないかな」と。

一方心音は新曲、『サヨナラも言わずに』を作って次号につづく。
もし9巻がラストだとすると次号が最終回なのだけど、『次号、衝撃の最終回!』みたいな煽りがないということは、最終回ではないのだろうか? さすがにこれだけ長編の最終回となってくると、最終回前に煽りがありそうな気はするけど。

それにしても、本当、いつからカノンが男だと気づいてたんだろうか。本当は心音の実力に気づいていて、そちらのほうがほしいのではないだろうかというのは薄々感じてはいたのだけど……。
せめて、伏線はほしかったな(見逃してるだけかもしれないけど)。ぱっと思いつく、伏線っぽい場面といえば、オーディションの時に事務所に泊まった時に、奏四が、(監視カメラ…ない…よなっ こんなとこにあったら犯罪だぞ!)と思ったところぐらいか?。いや、それは伏線とはいわないか……。
本当、いつから気づいてたんだろうか。そもそも、奏四と面識ないはずだし……。