2015年12月27日日曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン最終回

ちゃお 2016年 02 月号 [雑誌]
ちゃお 2016年 02 月号 [雑誌]
ちゃお2月号発売 - やぶうち優のハジさらしな日記

初めてリアル店舗でちゃお本誌を購入。12月28日発売予定だそうなので、一応、フラゲということになるのだろうか(普通に売ってたけど)。ネット書店だと、発売日に発想するんで、早くても発売日の次の日になってしまうんですよね……。

というわけで、ドーリィ♪カノン最終回。
今回もネタバレありの感想エントリーです。
ネタバレなので、白文字にしてます。見たいかたは、マウスをドラッグするか、Ctrl+Aで見れます。
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心音が村崎さんに何かをお願いして、「1人でドームを満員にしたら考えてもいい」と言われた前回。

今回は、(全部 夢だった…――)という言葉で始まる。
(ワタシの家のカラオケルームで奏四くんと出会ったのも 奏四くんが“カノン”になってワタシの作った歌を歌ってくれたのも 全部…――)
まさかの夢オチ……。

と思ったら、『4年後』という言葉。
やぶうち優先生の作品によくある、最終回に数年後というパターンのようです(やぶうち優先生の最終話が○年後という展開の漫画まとめ | yuuの少女少年FANブログ)。この展開は予想通りです。ただ、あっても1年後ぐらいかと思っていましたが……。でも、ドリカノが始まったのが4年ほど前と考えたら不思議じゃないか。
ところで、ドリカノが始まってからちゃお買い始めて、その間に何回もいろんなマンガが最終回になったけど、最終回が数年後になるパターンを見た覚えがないです。

場所は東京ドーム。ソロで活動しているロングヘアになっている心音のライブが行われているらしく、客席は満員のようです。

♪相・思・相・愛♪
♪So Sweet, So I love you♪

ドームを満員にする条件を4年かかってようやく達成できたみたいですね。これで、村崎さんへしたお願いが叶うのでしょうか。

歌い終わった心音は心の中で奏四に呼びかけ。
(奏四くん見てる…?)
(あれから… 奏四くんが姿を消してから4年…――)
(ワタシはソロのアーティスト “cocone”としてがんばってきたよ)
とのこと。CCじゃなくなったんですね。

その後、心音は客席に向かって発言。
「今日はワタシのワールドツアー千秋楽… 東京ドーム3DAYSに来てくださって ありがとうございます!!」
今読み返して気づきました。『ワールドツアー』と書いてありますね。いったい、どの国を回ったんだろうか(ドイツはありそう)。
それにしても、東京ドーム3日間抑えるって金かかりそうだなぁ。

その後、ラストの曲を披露することになり、「ワタシの大切な人と歌いたいと思います」と心音。ま、まさか奏四が登場するのか?
と思ったら、「…レミ! みらのさん! 舞菜ちゃん!」と今まで戦ってきた(というと微妙に語弊があるが)、3人が登場。あぁ、そっちか。そりゃそうか。
ちなみに、客席からは「豪華メンバー!!」という反応。舞菜はなんだかんだで活躍してるっぽいですね。ところで、なんだか違和感あると思ったら衣装がゴスロリじゃなくて、甘ロリ系だからだ。

次に、心音が「そして…」と言ってページをめくると、「カノン…!!」と紹介してカノンが登場。
?? メイクで誰かがカノンそっくりになってるのだろうか。
と思ったら、消えて、次の瞬間、『I・LOVE・U』の衣装に。
客席からの、「……! ホログラムだ…!!」という言葉でようやく理解しました。
Perfumeとか初音ミクのライブでおなじみの技術ですね。未だにどういう仕組みなのかよく理解できないのですが……(参考:「3Dホログラム」で実現可能な、まるで未来みたいな表現技術の事例 | 株式会社LIG6人いる!Perfumeがホログラフィックとコラボライブ - 音楽ナタリー)。

そして、「…それでは聞いてください ワタシの“CC”時代の曲を集めたメドレーナンバー 『ハッピー♥ドーリィ♪ファンタジー』!!」と紹介し、メドレーを披露。左側には幸田さんがギターを弾いています。あれ? もしかしてその横でピアノを弾いてるのはラファエルか?

『I・LOVE・U』から『がんばれ☆シンデレラ』、『海賊×ハート』『ココロノオト』『ハッピー・クローバー』とホログラムのカノンは次々に衣装チェンジ。実際にこんなライブがあったら、感動モノだろうなぁ。

話は戻って4年前。
驚く村崎さんのコマの次に発せられた言葉は「カノンの声の歌声合成ソフトを作ってほしい!?」と。
次に、「カノンの声のデータがあるんです! 12時間ぶん!」と心音。
そういうことかー。カノンの12時間もの声のデータってそんなことする必要あるんだろうかと少し思ってたけど、伏線だったんだなぁ。今となってはなんで思いつかなかったんだろうという感じ。多分、自分がボーカロイドにもっとはまっていた時なら気づいたかもしれない。
予想した人どれぐらいいただろうか。

「その夢が叶うならどんな困難でものりこえてみせます!」「ドーリィ♪も『解散』じゃなくて『活動休止』にしてください!!」と強く伝える心音。
その結果、活動休止は予想外の反響を呼んで、カノンは伝説になったよう。
みらのや心音にたいして真相を聞こうと記者が聞いたりしただろうけど、なんて答えたんだろう。

そして、2年前にしてようやくドームをいっぱいにする約束を達成したとのこと。今回の話が約束達成日というわけじゃないのか。
こうして『ボーカドール ドーリィ♪カノン』(パッケージのイラストはドリ♪カノの一巻の表紙)が発売されると空前の大ヒットし、いろんな人がカノンに歌わせて動作サイトに投稿したり、ドラマやゲーム・小説や映画が作られて一大ブームになったんだとか。
これ、初音ミク現象を元に書いたんだろけど、そう考えるとやっぱり初音ミクって本当にすごかったよなぁ。映画にはなってないけど、楽曲から生まれた映画ならあるし(参考:ボカロ楽曲の映画化「脳漿炸裂ガール」、予告編に「初音ミク」の藤田咲が参加 - 映画ナタリー)。

ライブを端から見ていた村崎さんいわく、「“カノン”は創作意欲をかきたてる絶品の素材…だったってことか」とのこと。
「…だれもがもてあそびたくなる“ドール”(お人形さん)」
「…ボクにはわからなかったけど ココネチャンははじめから気づいてた… ある意味ボク以上の天才プロデューサーだよ」
そういや、ドラマの最終回ではプロデューサーみたいになってましたね(ココPと呼ばれてた気がする)。

所変わって空港。あっちこっちにカノンが描かれた広告。新千歳空港並にすごいです(参考:雪ミク スカイタウン)。
そしてその光景を見た男性が一言、「…マジか…」

いいぽう、メドレーを歌い終えて話す心音。
「…ワタシがずっと夢みていたコト… …それは… こうして“カノン”をプロデュースするコトでした…」
つづけて、「…現実のカノンには… もう…会えません…が…」と心音。
客席からは「死んだの…?」という声。まあ、その言い方そう思うよね。ある意味、そのとおりなんだけど。
と、ここで声を詰まらせる心音。それでも、観客に励まされて「みなさんのおかげでっ… カノンが消えない… ワタシとカノンの夢はずっと生きつづけます…!!」とのこと。
翌日のスポーツ新聞の一面は『カノン、すでに死んでいた』ですね。

そして最後に宣伝。
「『ボーカドール ドーリィ♪カノン』の第2弾として今度は男性のボーカドールをプロデュースしたいと思います」
「その声の… モデルになる男性を募集します!!」「題して『ボーイズ・シンデレラオーディション』!!」「ワタシが声にビビッときたら合格です!」
とのこと。いったいどれだけ応募する人がいることやら。

その後、心音は会場一番前の空いている席をちら見。どうやら奏四の分の席のようで、チケットは送っているのに毎回来ないとのこと。こんなにいい席を欠席するなんてと憤慨するファンもいそうだなぁ。
いや、むしろ、『毎回ライブの一番前の席に一つ空席がある。もしかして死んだカノン用の席では?』という噂が広がりそう(ある意味、間違ってないけど)。

続いて、心の中で奏四に語りかける心音。
(奏四くんはひとつ大きなかんちがいをしてたよ …それはね ワタシの創作意欲の源は“カノン”じゃなくて“奏四きゅん”だったってコト)
確かに、よくよく考えたら、1話でそう発言してますね。
(今もどこかでワタシのコト見ていてくれたら どうか応募してきて いっしょに新たな夢のキセキを作らせて…)
(コレが…ワタシから奏四くんへの最後のメッセージ…――)
ユニットではないんですね。

ライブが終わり、自宅に帰る心音。
いつものカラオケボックスに入ると、どこからか流れてくる、Kanonの歌。
♪桜の花びら舞い散るころ♪
♪交わした二人だけの約束♪
心音曰く、「究極の萌え声…!!」だとのこと。
それにしても相変わらず、防音性が低いカラオケボックスだなぁ。

で、その声は心音がこの4年、何千万回と脳内再生した“大人になった奏四きゅん”の声ッ…!! とのこと。
そしてその声を求めて心音は走り、扉を開ける。
そこには、大人になった奏四が。
構図が一巻とほとんど同じです(奏四は自分の採点を写メで撮ってはいないですが)。

そして、お互い目と目をあわせ、奏四が心音にたいして顎クイすると「だいすき」と一言。心音にとっては最後に聞いた奏四の言葉ですね。
心音も、「…ワタシも… …ずっと… ず…っと…」と返して、そのままキス。見開きでキス。
相変わらずページの使い方が贅沢すぎる。一歩間違えると、手抜きだと思われかねない。
そしてまたページをめくると、見開きでキス。
そのページの中で(あふれる とまらない)と心音は思い、
『ワタシの創作意欲は加速する―――』
という文章でページが終わる。えっ? 文字で終了なのか。
なんだろうこのモヤモヤ感は。最終回だと分かっていたのに、いざ最終回となるともうちょっと続けてほしいと思って仕方がありません。

9巻は2月2日発売予定とのこと(ドーリィ♪カノン 9 (フラワーコミックス))。
書き下ろし小説も収録されるそうです。

それと、やぶうち先生の新しい連載は4月号から始まるとのこと。どういう話が始まるのか、今から楽しみです。
そういえば、4月号といえば、中学3年生の少女漫画家のデビュー作が掲載されるそうです。
中学3年生 14歳の少女マンガ家デビュー 「ちゃお」4月号に作品掲載 | アニメ!アニメ!
この記事に関連してやぶうち優先生の名前をよく見かけます(やぶうち先生も中学生デビューでしたしね。中3じゃなくて、中2だけど)。
謝恩会にて、やぶうち先生と対面して、「お会いできて光栄です。やぶうち先生を尊敬して漫画家になりました。いつかあなたを追い抜いてみせます」という発言をしてもらえないかと妄想してます。

2015年12月4日金曜日

【ネタバレ注意】~少女少年~ドーリィ♪カノン第45話

ちゃお 2016年 01月号 [雑誌]
ちゃお 2016年 01月号 [雑誌]
ちゃお1月号発売!! - やぶうち優のハジさらしな日記

先月の予想が外れて、最終回は3月号ではなく、次回の2月号だそうです。

今回もネタバレありの感想エントリーです。
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前回、奏四とキスした心音。心音は次の日の朝になっても幸せ気分でいっぱいなようです。眠れたんだろうか。
いつもの朝でいつもの街に人だけど、どうしようもなくキラキラまぶしいそうです。
そんなウキウキ気分の中、学校へ。こんな気分の中、(今日からどんな顔してえ奏四きゅんと会えばいいの…)とそわそわする心音。学校では会ってるようで会ってないようなものだと思うのだけど。

と、そこで「ぉはょぉ」という挨拶。もはや、『は』が大きく書かれているような気がします。
というわけで、久々のレミ。なんだか雰囲気変わってる気がするのだけど、何でだろう? 冬服だからか?
そして、そわそわしている心音にたいして、「どぉしたの?」とレミ。心音は思わず右足をあげて、「い…イエ なんでもッ…! 安心してください! はいてますよ」と。
ところで、カノンのサンタコスははいてないように見えるのですが、安心できるんでしょうか?


そして学校に到着して、奏四が来るのを待っていると、チャイムがなって担任の先生が到着。開口一番、「奥田は欠席な」とのこと。
ありゃ。本当にいなくなるのか。心音と接触しなくなる(ほぼ無視)ということになるのではと思っていたのだけど。
いったい、家族にはなんといってるんだか。

放課後、奏四のいえに行くものの、そこには奏四のファンの子たちが大勢。さすがに近づけそうにないと思いながら、そそくさと離れようとすると、奏四のとりまき女子に見つかる心音。
「どーして宍戸さんが奏四くんの家に!?」ととりまき女子。これはまずいと思った心音は「たまたま通りかかっただけで…」と、すぐにバレそうな嘘。
その後、とりまき女子は「あのさー じつは前から気になってたんだけどー」「ずっと聞こーと思っててー」と、何やら意味深な発言。最終回直前だし、とうとう奏四と心音が付き合ってるとバレるのか。
と思ったら、「…その…サインもらえる?」ととりまき女子。前に、心音が芸能デビューしてクラスの子にチヤホヤされてた時に怪訝な顔してる人いたけど、その子ではないのだろうか。
心音としては、奏四とつきあってるとバレたと思い、思わず「ゴメンナサイ!!」と発言。いや、バレてたとしてもその発言はいろいろまずいだろ。
というわけで、サインを許諾。「困った時はなんでも言いな! 力になるから!」ととりまき女子。いい子だなぁ。

いっぽう、近くからは「やっぱり会えないってーーっ!」という声。「「会える状況じゃない」ってお姉さんが!」とのこと。「1日に1回は奏四くん見ないと生きていけないのにー」という子も。いや、さすがにそれはない(心音まで(同じく!)と心の中でつぶやいているけど)。
そうして数日、奏四が来ない日がつづいて4日目。とうとう、ファンのコもだれも来なくなったようです。
そんな中、心音はフラフラの体で奏四の家へ。なぜか「…心音ちゃんだぃじょぉぶ?」とレミが付き添ってます。
そして、インターホンを鳴らして、「ワタシ宍戸といいマス…! …奏四くんに… ワタシが着てるって伝えてもらえないでしょうか」と発言。インターホンごしの画面で心音の顔を見た姉(後ろ姿なので分からないけど、多分三女)はインターホンの画面越しに心音の顔を確認。「…宍戸って…“CC”ちゃん?」。アイドルにまでおっかけられてる弟がいるというのはどんな気もちなんだろうか(多分、彼女だということは知らないだろうし)。

そして返ってきた返事は、「…悪いけど 奏四には会わせらんない」とのこと。残念がりながらも心音は「…わかりました…」と言って、「明日また来ます!」と伝えて帰ろうとする。
とそこで、「あっ…! ゴメン… そのっ…」と姉の声。
「何度来ても会えないからッ…」「…病気とかじゃなくて… …この家…てゆーか日本にいないから…」
いったいぜんたい、どうしてそうなったんだ。
その言葉を聞いてふらついて後ろに倒れる心音。レミがいてよかったです。

そして、やぶうち優先生お得意の電車のコマの絵があり、(どうして何も言わずに…――?)と虚ろな表情の心音。

ところ変わって村崎プロダクション。
奏四が海外に行ったことをみらのに伝えたようで、みらのは「それどーゆーコトよっっ!? CCちゃんのメール無視したあげく日本にいないってっっ…!!」とプンスカ。
「アッタマおっかしーんじゃないのっっ!? レッスンも無断でサボってっっ!!」
いつもより、『っ』が多くて書くだけで大変です。

そこで村崎さんが登場、開口一番、「…じつは…キミたちに残念なことを伝えなきゃいけない…」と告げた後、「ドーリィ♪は解散させる」と発言。
理由として「カノンちゃんが急に音楽留学でドイツに行くことが決まって…」とのことです。
海外ってドイツなのか。これは心音が会いに行く展開か? いや、最終回直前でそれはないか。
ところでこれ本当に音楽留学だったら、何かまだあるんじゃないか。少女少年Vみたいに、奏四として芸能界デビューとか。

どうやら3日前に急に決まったことのようです。
みらのも、「なにそれウソでしょっ!? てゆーかっ… なんんでそんな大事なコトあたしたちにひとっ言も言わずに行っちゃうワケっ!?」と、まくし立てる。『っ』の数が減ってるような気もするけど。

なお、アルバムは「曲数減らしてミニアルバムとして出す方向で」とのこと。それより、この流れは予定通りだったんだろから、何でアルバムなんてだそうと思ったんだ。さすがにもうちょっといけると思ったんだろうか。
なお、「みらのはソネットに専念してもらう …ファーストに昇格だよ フロントメンバー」とのこと。嬉しい半面、CCのことが気がかりで喜んでもいられない様子のみらの。
そして心音にたいしては「ソロになってもらう」と村崎さん。
「“アイドル”じゃなくて“アーティスト”… いわゆるガチの“シンガーソングライター”にね」
ところで、レミはガチのシンガーソングライターなんだろうか。

そして、「それで早速だけど アルバムのラストに入れるフィナーレの曲を作ってほしいんだ」と村崎さん。「今までにCCちゃんが作った曲を総集編的にワンフレーズずつもりこんだメドレー風の」「ゆったり・しっとりしめくくるようなバラードじゃなくて 明るい未来を予感させるような華やかなのをひとつ! たのむよ」とのことです。
これはいいよね。アルバムのラストにメドレー。アルバムの最後にメドレーってありそうであんまりないよね。自分は、郷ひろみしか知らない。

そして、家に帰っていつものカラオケルームで作業をしようとする心音。頼まれたとおり、今まで作っていった曲を振り返っていく。なんだかすごい、最終回っぽいです。どの曲もすごいいい曲なんで、アルバムがでたら買います。
ただし、どれも(奏四くん(カノン)がいるからできた歌)と思う心音。
「できないッ!!」「ワタシには作れない…!」「明るい未来を感じさせる曲なんて…ッ!」
奏四がいなくなって絶賛絶望中です。
(やっぱり本当のカレカノじゃなかったの…!?)(じゃあどうしてキスなんてしたの)(最後に「だいすき」なんて…)(わかんないっ…!)
いや、こないだ自分で作詞した『サヨナラも言わずに』の歌詞思いだそうよ……。

その時、ノックの音がして部屋に入ってくる幸田さん。ポケットからUSBメモリーをとりだすと、心音に手渡す。「“カノンちゃん”から…」とのこと。
急いでパソコンにつなげる心音。つなげると、「…あ…あー… えっと…あ どーも… カノンです…」とカノンの声。今から心音へのメッセージを話すのか……、と思ったら続いた言葉は「心音! 心音♪ …心音# おはよう おはよっ♥ ふぁ~おはよ… おやすみなさい おやすみー☆」……。なんじゃこりゃ。
幸田さんいわく、「奏四くんがボクに頼んで宍戸スタジオでレコーディングしておいた… “カノンの声”だよ」とのこと(それにしても、幸田さんは奏四とカノンをどう使い分けてるのだろう。USBメモリーを渡したのはカノンなんだよなぁ?)。
ちなみにこの音声、なんと「…歌や会話風の台詞が計12時間ぶん収録されてる」とのこと。いったいいつの間に。3日前にはすでに海外なわけで、その前日に心音と離れると決めたんじゃなかったっけ?
あれ? ここまで書いといてなんだけどもしかして前日じゃない? 今回の話の始まりが月曜日だとしたらありえるか。

幸田さんによると、「ココにゃんのために残しておきたかったんだよ思うよ …“カノンの声”を」と。声変わり始まってるのにすごい執念だなぁ。
ただ、「いろんな言葉や日常会話が山ほど入ってるのに 肝心の「サヨナラ」や別れの言葉がないんだ」とのことです。
「奏四くんは“カノン”もココにゃんとのカレカノも“終わり”にしたくなかった…」「…だからあえて何も言わずにドイツへ行ったのかもしれないね」
「“カノン”はココにゃん…“CC”の創作意欲の源だから…」「大人になった“奏四くん”の声と姿で」「ココにゃんの中の“カノン”を上書きしてしまわないように」「ココにゃんにずっと創作をつづけてほしいから“カノン”が消える前に姿を消したんじゃないかな…――」
なるほど。確かに、大人になってカノンになれなくなった奏四を見ているとカノンがどんなのだったか忘れそうだけど、奏四がいなくなるといなくなった時点のカノンがずっと心に染み付いているということはあるのかもしれない。

ただ、奏四は、奏四がカノンだから心音は創作活動を続けていると考えたようだけどそれは違うよう。
心音としては、(そんなことない! そんなことない…っ!! 奏四くんが声変わりしても 大人になっても ワタシの中の創作意欲(“カノン”)が消えるなんて…絶対っ… 絶対にそんな…こと…ない…の…に…――)

ただ、その奏四の思いが通じたのか、創作意欲がわいてくる心音。
(それが奏四くんの…“カノン”の望みなら ワタシはずっと“CC”でいる 絶対に“カノン”を消したりなんかしない ワタシが“CC”でいるかぎり“カノン”は生きつづけるから…)
(“カノン”が一瞬の煌き…イリュージョンなら…)
(ワタシが 瞬間いまを永遠に変える――!!)
なんだかすごい、疾走感があります。シリアスです。

そうして、『サヨナラも言わずに』の心音とみらのだけでのレコーディング。
「すばらしい……!! 思いがけず歌と境遇が一致して神曲の域に…!!」と村崎さん。本当に『思いがけず』なのだろうか。
つづけて、「そういうめぐりあわせや運みたいなモノも才能なんだよ! 依頼したフィナーレのメドレーも予想以上の出来でびっくりだし…!」と褒めまくる村崎さん。
たいして心音は、凛とした顔つきで「ありがとうございます」と一言。なんだか普段の心音らしくない気がします。普段ならもっと照れてもよさそうなのに。

つづけて、心音から村崎さんにお願い。「ワタシだけの力ではできないコトです…」と伝えたうえで伝える。
ページをめくると、「え!!」と驚く村崎さん。「…うーん なるほど… それは面白い考えだけど…」「リスクが大きすぎるね ボクがそれを背負うほどの意味があると思うかい?」と。
えーーーーー。何を言ったかは来月まで持ち越しですか。
正直予想はできません。村崎さんの言葉がヒントなのだろうし、カノンに関係あることだとは思うけど。
「彼氏がいることをファンの前で話す」とか……、って、でもそれは心音だけでできることか。
こればかりはわからないなぁ。話の内容からして、お金がかかることなような気はするのだけど。

そして、あまり乗り気じゃない村崎さんにたいして、「ワタシはソロのアーティストとしてベストを尽くします! なんでも村崎さんの言うとおりにします…!」と真剣。
「その夢が叶うならどんな困難でものりこえてみせます!」と強気な発言。ここまで強気な心音は過去にあっただろうか。

そして村崎さんから提案。
「じゃあ…キミが1人でドームを満員にしたら その時は考えてみてもいーかな?」とのこと。いや、それ以前にドームライブを行うつもりですか……。デビュー間もないアーティストに。

そして、「やります! 必ずいっぱいにしてみせます! だからどうか…村崎さんも約束してください!!」と言って次回につづく。

なんだかすごいハードルをあげてるような気がするのですが、大丈夫なんでしょうか。個人的には、すっごい楽しみです。